Photo: Investment Executive
マイナス利回りとなった世界各国の国債残高は6月には11.7兆ドル、7月には12兆ドルを超える勢いで、利回りのマイナス化が加速している。7月5日には、スイスの50年物国債利回りは先進国で初めてマイナスの領域に入り、-0.027にまで低下した。
先進国の国債利回りのマイナス化は、短期から長期物へと拡大、そろって史上最低利回りを記録している。英・米の国債利回りはまだプラスではあるが、買いが集まっていることから、低下圧力によりマイナス化の傾向にある。
マイナス金利政策、株式市場の不透明感、デフレの深刻化、経済成長の低迷、FRBの利上げ延期予想と各国中央銀行による国債買取りプログラムの拡大予想などが影響して、機関投資家による国債の購入はさらに拡大、国債利回りのマイナス化はさらに進む傾向にある。
各国の国債利回り(7月8日時点)
Source: Bloomberg