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「なぜパリでテロが起きたのか(その2)」のなかで、テロの首謀者と思われるベルギー国籍の人物のブリュッセル自宅捜査で少なくとも1台のPS4が押収されたと引用したが、16日にそのことが事実ではないことが明らかとなった。
パリ同時多発テロ事件を引き起こしたISISと関連あるテロリスト同士が、どのように攻撃の計画と実行について通信を行ったかの情報はほとんど明らかにされていない。だが、メディアは通信データの傍受が難しい暗号化されたアプリやPS4が使われたことが事実としてマスメディアのCNNやFox Newsからインターネット情報サイト、ソーシャルメディアで広まった。
ことの始まりはFobes誌の記事、How Paris ISIS Terrorists May Have Used PlayStation 4 To Discuss and Plan Attacks (ページビューが475,000)のなかでPaul Tassi氏がテロリストの通信手段としてPS4が使われた可能性があると述べたことである。
また、記事の中のベルギーのJan Jambon内務大臣の発言「PS4は対傍受性能がWhatsAppより難しい」は話題となった。しかし、この発言はパリテロ事件が起きた後の発言ではなく、事件前の11日の POLITICO紙のイベントでのインタビュー発言であることが判明した。この発言がテロ事件後にPS4が押収された際にPS4が使われたことを強調するためのコメントとして使われたようである。
その後、著者のPaul Tassi氏はJambon氏の発言を間違って引用した事とPS4の押収はなかったことを認め、記事の内容に関しての訂正を行ったこと明らかにした。