"Pebble Watch"とApple Watch

Mar. 2, 2015

 

 

 iphone6と同時に発表され2015年3月10日のイベントで発売となるApple Watchのラインアップをみると、これまでの予想通り自立したiphone機能プラスアルファが腕時計に収まったことが確認できた。そのラインアップはケースの質感の差別化にとどまらず、普及型のアルミ、ステンレスケースに加えて18Kイエローゴールドのハイエンドモデルが含まれ、その中に最高級のゴールドブレスレットと組み合わされたモデルは240万円という。もっぱらappleが高級腕時計の市場に参入するのではないかとの憶測が飛び交っている。


 「apple保守化は必然なのかと」いう記事での中で、予想されていた湾曲表示面を持つブレスレットでなく、常識的な角形の分厚いデザインに保守性を感じるということをかいた。ただし材質グレードによっっては高級感が漂う重厚なケース曲面デザインとなっている。今回はさらにiphoneとの連携はあるが、iphoneユーザーには二重投資になる価格であること、そのデメリットを気にするなら、既に発売されている"Pebble Watch"の方が賢い選択かも知れない点を補足したい。


 iphone6発表時のクックCEOのPレゼンをきくと、彼らが3つの機能に注目してApple Watchを開発したことがはっきりわかる。まず正確な時計機能(誤差50ミリ秒)、人の繋がり(コミュニケーション)デバイス、そして健康でバイスである。コミュニケーションデバイスの機能についてはこれまでのアプリの中からLINEを意識していることは、絵文字送信にこだわりをみせていることで明らかだし、プレゼンではソフト担当者が"EMOJI"といっている。


 Apple Watchのメーカー側の言い分はウエブを参照していただくことにして、筆者の考えを記すとまずiphoneを2台持ち歩くことになるデメリットを考える。iphoneユーザーのほとんどはバッテリーを毎日、充電するだろう。Apple Watchのバッテリー寿命は発表前であるが低電力の専用プロセッサを持つにしても、それほど変わらない、つまり毎日の充電が必要になる。無接触充電が可能とはいえ忙しい毎日で、iphoneとApple Watchを充電する日課となる。



 機能的にはiphoneを取り出せない環境化で、必要な情報を得られるのだがシンクロ機構の詳細は情報がない。価格については別記事で取り上げるが、最低価格は349ドル、約4万円である。Apple Watchと別の考え方に立つ"Pebble Watch"を紹介したい。"Pebble Watch"はいってみればiphoneやアンドロイドスマホとBlue Tooth接続される「従属機器」でインターフェースの役割を持つより小型、軽量、低電力の腕時計型入出力機器である。


 "Pebble Watch"は表示も電子ペーパーデイスプレイという低コスト(低電力)デイスプレイを使っている。さらにキャリアとの通信機能を省いてあるので、バッテリーは1週間持つ。若い世代なら誰でも一個は持っているSwatch的な感覚の製品に思える。値段も99ドルである。ただし表示画素数は144x168ピクセルなので文字数字の表示専用となる。


 最大の特徴は軽量であるということ。またデザインもApple Watchほどではににしろ様々な表示パターンが得られる。"Pebble Watch"の特徴はiOSとアンドロイドに対応しているBlue Tooth機器であることに集約される。実用的なスマートウオッチとしてSwatch同様にApple Watchの対極として存在価値がある。どちらを選ぶかは自由である。