サンダーバード2号は原子力をエネルギー源とし超音速で世界中に救難メカを届ける設定だが、それに似た性能の未来型輸送機をロシアは開発しそうだ。
ロシア陸軍は世界中の紛争地域に7時間で歩兵を展開できる輸送機を計画している。
ロシアが計画しているのは400台のArmatal戦車と砲弾を世界中の地域に迅速に移動するシステム。そのためにPAK TAと呼ばれるマッハ2、航続距離7,000kmの超音速輸送機(ペイロード200トン)を開発する。
ロシアは2024年までに80機のPAK TAを配備する。これによりロシア陸軍は世界中どの地域にも戦闘準備が出来た歩兵と戦車を展開できる能力を備える(軍事筋情報)。
(写真はConcept: Aleksey Komarov, Customer and Technical Manager: Volga-Dnepr Group)
PAK TAの主な目的はArmata戦車(注)を輸送することにある。PAK TA編隊は一度に400両のArmata戦車もしくは900大の軽装車両、例えばSprut-SD対戦車システムなど、を世界に展開できることになる。
(注)Armata戦車
次世代主力戦車T-14 Armataは対空防衛能力を高めた先進性の高い戦車で阿部首相が辞退した5月9日の軍事パレードでデビューするといわれている。配備予算化が済んでいる。
この兵力はイラクに派兵されたNATO全軍もしくは米軍に匹敵するため、ロシアの派兵能力が大幅にアップする。これまでの輸送機の能力は速度900km、航続距離4,500kmであった。
現存する機種で同じペイロードを持つのはAntonov An-225 Mriya(250トン)だが、これはロシア版スペースシャトル専用である。PAK TAはブレンデッドボデイのどことなくサンダーバード2号を彷彿させる外観だ。