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2017 年10月からバランスシートの縮小を開始した米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシートは、2018年2月7日までは減少傾向にあった。しかし、縮小計画の見直しを行ったためか、2月14日時点では保有している総資産が増加している。
1月3日から2月7日の間、バランスシート上では保有する米国債は120億ドル、住宅ローン担保証券は41.8億ドル減少している。だが、2月14日には、住宅ローン担保証券は110億ドル増え、バランスシートの総資産は増加した。
米株価暴落後に増加
2月5日の米ダウは過去最大の下落となり、世界同時株価の暴落となった。米長期金利が上昇したことが原因とされているが、加熱した株式市場の調整、長期金融緩和の結果でもある。下落が続くと思われていたが、ダウは、約10%の下落で回復をとげている。
その株価回復を可能としたのが、FRBによる住宅ローン担保証券の110億ドルに上る購入と考えられる。実際、住宅ローン担保証券の購入と共に株式市場は回復を遂げている。
市場の混乱を恐れたFRBがバランスシートの縮小プログラムを一時的に停止したのか、バランスシート縮小を継続することの市場への影響を再確認したことで縮小政策の見直しを始めたのかは以前として不透明である。
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