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中南米出身者の移民キャラバンが、米国との国境を目指している中で、グアテマラのジミー・モラレス大統領はその中に、ISISの武装勢力を含む、100人のテロリストがグアテマラで逮捕されたことを発表した。モラレス大統領はまた、暴力組織MS-13のメンバーを含む1,000人以上も逮捕されたことを明らかにした。
グアテマラは抜け穴だらけのメキシコとの国境を通ってアメリカに不法移民を送り込む不法移住者の人身売買拠点であった。このため米国への移民が困難な国々、特に中東からの移民は、長年にわたってグアテマラルートを利用してきたが、中南米以外にも、アフリカやアジア諸国から米国に入国しようとする不法移民も利用する。
周到に準備された密入国計画では、例えばブラジル入りする前にアフガニスタンからドバイに移住する場合がある。そこから移住者はコロンビア、次にパナマ、コスタリカ、最終的にグアテマラに送られ、偽のパスポートで密入国を試みる。
グアテマラはアメリカへ不法移民の温床
オバマ政権時代は国境が開放され移住者が住宅、食糧、医療、教育を受けられていた。その当時グアテマラからの移住者は、アメリカへの最大の入国ルートのひとつであった。多くが同伴者のいない外国人の子どもたち(UAC)であった。テキサス州の報告によると、数ヶ月の間に6万人が米国に入国した。その数字には多くの暴力組織のメンバーが含まれていた。国土安全保障省は、グアテマラから米国に入国しようとしたUACの数が、今年は昨年より5,000人増え2万人を超えたことを報告している。
移民たちは彼らが家族として入国を希望した場合追放されないことを知っている。事実、国土安全保障省は、今会計年度にグアテマラから不法に米国に入国した家族のほとんど(数10万人)が移民裁判所に送られたが、わずか1.4%が強制送還されたにすぎないとしている。
移民キャラバンで送り込まれるテロリスト
シリアとイラクから追い出された後に欧州移民を隠れ蓑としてテロ攻撃のため、移民キャラバンにISISメンバーが紛れ込んだ経緯からすれば、今回100人もの逮捕者がでた事実は深刻な危機が迫っていることを示している。急速に移民キャラバンが拡大した背景には2015年にピークとなった欧州移民キャラバンの時と同様、背後に人道主義を名目にして政治的意図で資金を援助する財団の存在がある。
欧州の次のターゲットは北アメリカという構図である。しかし外国人労働者が急増する日本だけが安全である保証はどこにもない。人道主義を装った悪意のある資金援助を絶たない限り、移民キャラバンに紛れ込んだテロリストの入国を阻止できない。移民キャラバンは自然発生的なものではなく政治的意図を持って組織的に行われている。誰が何のために移民キャラバンに資金を出しているかについては別記事を参照されたい。
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