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地球温暖化といわれるにもかかわらず、2016年2月から2018年2月の2年間で、世界の平均気温は0.56℃低下した。これに次ぐ平均気温の下降傾向は2年で0.47°C下がった時期(1982-1984)である。(NASAゴダード宇宙研究所データベース)。
2016-18ビッグチルと呼ばれる今回の寒冷期は、過去5ヶ月間の寒冷化(2016年2月~6月)と2017年2月~6月の2つの期間で構成されている。 2018年2月から6月までの期間も、地球平均気温は1980年代の平均値よりも低い。 実際、数値の示すように多くの人が2018年2月は1998年2月よりも寒かったこと感じているにちがいない。
エルニーノとラニーニャの間でめまぐるしい地球平均気温であるが下のグラフをみれば、このふたつの相反する要因のなかで平均気温は下がり続けていることが明らかである。すでに寒冷化(ミニ氷河期)の入り口にある現在の状況については過去の記事参照していただきたい。
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なお最近の記録的な寒冷化の理由として(気候変動によって)気温の変動率が増えたためではないことは、2000年以来の月次世界平均気温の変動は、1880年から1999年までの3分の2に過ぎないことからも明らかである。1998年2月と2016年2月の両方がエルニーニョのピークだったため、記録的な減少は高いピークから始まっている。しかし過去1世紀には他にも数多くのエルニーニョの月があったが、今回のような劇的な寒冷化は観測されていない。
地球温暖化の議論は観測値に基づくものではなく、地球気候モデルに基づくものであることを改めて認識しなければならない。1960年以来、大気の二酸化炭素濃度はほぼ直線的に上昇している。温度が同じ挙動であれば、二酸化炭素への関連性は直接的で明白だが平均気温はいわゆるホッケークラブ(J)型で急激に上昇していることは利にかなわない。
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