photo: temblor
活発していたキラウエア火山だがそれを裏付けるように、4月4日午後12時33分にM6.9の火山性地震が、キラウエア火山の南側に発生した。この地震は1975年のM7.1の地震以来最大となる。
一方、キラウエア火山から流れ出す溶岩流が住宅地域を襲い、パホアの町の近くにあるライラニ県の地区などが危険にさらされたため、一部地域の避難指示が出された。
2016年にもキラウエア火山のマグマが頂上から流れ出した42年前に迫る最高位となっていた。火山性地震は収束したかに見えたが、今回の地震はマグマの活発化は予断を許さないことを示している。
ハワイ島のキラウエア火山はハワイ最大の火山マウナ・ロアの南東部に位置し、訪れる観光客は誰でも大自然の脅威に驚く人気スポットである。マグマが流れ出して海に流れ込んでいる地点付近は、海岸沿いの道が閉鎖されており、近づくと道路のアスファルトが溶けそうに熱い。観光客の人気スポットだが、今回のマグマ流増大で危険な状態になった。
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Updated: 08.05.2018 15:00
4月6日にキラウエア火山の吹き上げる噴煙と溶岩流で破壊された家屋は21に達した。避難中の1700人の住民の帰宅見込みは立っていない。
火山の開口部から溶けた岩石、有毒ガス、蒸気が噴出し危険な状態が続いている。
地質調査所は最近上昇が続いているマグマが供給される間は溶岩流は止まらないとしている。またマグマの上昇が地球深部の変化に夜ため、ハワイに限らず広範囲の火山地域が活性化しているとする専門家もいる。