マチュ・ピチュ Photo : pxhere.com
ユネスコの世界遺産で15世紀インカ帝国最大の遺跡と呼ばれているペルーのマチュピチュ。この「天空の都市」はアンデス山脈に属するウルバンバ谷に沿った山、標高2,430mに位置する。アメリカの探検家により発見されて98年が経つが、このマチュピチュより古く、標高約4,000mに位置する古代の集落の遺跡が11月に発見された。
ペルーのWat'sと呼ばれている地域で、新しく発見された遺跡はマチュピチュより1,500m高い位置にあり、インカ帝国以前のアンデス文明の時代の遺跡とされている。
考古学者と探検家のチームは、光検出と測距(Light Detection and Ranging: LIDAR)の技術を使用して地球の表面をマッピングし、アンデス山脈の山頂を調査した。集められたデータで3Dマップを作成したところ、インカ帝国時代の棚田と、インカ帝国以前のアンデス文明の時代の特徴である円形構造の遺跡跡を発見した。今回発見された遺跡サイトは、マチュピチュを建設するに当たってそのモデルとなった可能性が高いと思われる。