Photo: npr.org
米アトランタ連銀によるGDP予測「GDP Now」の第3四半期予測が10月7日に発表された。前回の予測(10月5日)の2.2%から2.1%と小幅に修正されたが、8月5日の予想の3.8%からは大きく下方修正されている。
第3四半期予想の下方修正は、在庫投資の減少、御売業の悪化、政府支出の減少によるものである。市場の2.3%から3.3%の予想範囲より低い数値となる。
米経済は減速傾向にあることは明らかである。民間投資、在庫投資、輸出輸入、政府支出 の減少に転じている。個人消費も2014年の第2四半期からほとんど伸びていない。2008年から可処分所得は年率0.77%しか伸びておらず、可処分所得に占める貯蓄率の低下で個人消費が支えられてきたといえる。
ニューヨーク連銀の予測モデル、「Nowcast」も10月7日時点では、第3四半期GDPを2.2%、第4四半期GDPを1.4%としている。米国経済の停滞はさらに深刻化していくと思われる。