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トランプ大統領の署名で2月2日一般公開されたFISAメモにより、オバマ政権、FBIと法務省の反トランプ勢力、クリントン選挙対策本部、民主党全国委員会が結託して民間請負会社のフュージョンGPSを使い、ロシアの大統領選挙関与の疑惑をでっち上げ、トランプ氏と側近、一般市民に対する諜報活動を行っていたことが明らかとなった。
トランプ・ドシエ(Trump Dossier)
FBI 、法務省、民間請負会社によるFISAを政治目的に不正利用していたことがNSAのマイケル・ロジャーズ長官で発覚した後、NSA データベースを不正利用していたフュージョンGPSはそこで調査を打ち切らなかった。その直後、クリントン選挙対策本部と民主党全国委員会(DNC)はオポジション・リサーチ(対立相手に関するネガティブな情報の収集と調査)をフュージョンGPSに依頼した(注1)ため調査活動は続行された。ヒラリー・クリントン氏が国務長官在任中に私用メール・サーバーを使った問題でFBI捜査を受けていた最中のことである。
フュージョンGPSは、ロシア専門家でCIA アセットのネリー・オー氏(注2)を「トランプ・ドシエ」と呼ばれる報告書を作成するために雇用し、夫であるブルース・オー氏の最高機密情報取扱許可を利用してトランプ氏や側近の情報収取活動を行った。
(注1)Perkins Coie LLP(法律事務所)を通じて行った
(注2)フュージョンGPSの共同創立者であるグレン・シンプソンがCIA勤務中の同僚で、司法省で司法次官補、司法省の国家安全保障部のトップを務めていたブルース・オー氏の妻
ネリー・オー氏、グレン・シンプソンと妻メアリー・ジャコビ氏は当時の大統領選挙候補であったトランプ氏とロシア政府との関係の疑惑についての文書を作成した。この文書は元英国MI6諜報部員で、フュージョンGPSの請負者であったクリストファー・スティール氏によって校正され、調査報告書の形となった。
後にロシア疑惑の根源となる「トランプ・ドシエ」はスティール氏が英国諜報当局を通じて調査した結果を本人がまとめた虚偽の報告書である。スティール氏が作成したと偽装することで、報告書の内容の出処を隠し、報告書の信憑性を高めたのである。
FISAメモによれば、トランプ・ドシエは選挙当時トランプ陣営の外交顧問であったカーター・ペイジ氏の盗聴、諜報活動を行うために2016年10月に司法省と FBIがFISA令状を取得する目的で利用した証拠書類である。
FISAメモは氷山の一角で、調査が進むにつれて反トランプ勢力の選挙妨害の全貌が解明されようとしている。
Part3へ続く
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