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ウィキリークスの創始者であるジュリアン・アサンジ氏は、ロンドンの駐英エクワドル大使館で、ロシアの米大統領選への関与に関してインタビューに応じた。アサンジ氏はオバマ政権とアメリカのメディアのロシアによるサイバー攻撃、ハッキングでトランプ氏が大統領に選ばれたという主張は、「明らかに、ドナルド・トランプ氏の大統領としての合法性を認めない企てである。」と述べた。
オバマ政権とアメリカのメディアは、大統領選挙期間中にウィキリークスが公表したDNC、ポデスタ、クリントン・メールは、プーチン大統領が命じたロシアによるサイバーハッキングにより入手したものと繰り返し報道してきた。12月29日には、オバマ政権はサイバー攻撃への報復としてロシアへの制裁を発動、ロシア外交官35人の強制送還を実施した。しかしアサンジ氏は当初から、ロシアの関与を否定してきた。
ロシア国家・ハッカー集団ではない情報源
米Fox Newsのニュース解説番組の司会者を務めるショーン・ハニティーは、1月2日にロンドンの駐英エクワドル大使館でアサンジ氏との独占インタビューを行った。インタビューのなかで、アサンジ氏はウィキリークスが公表したヒラリー・クリントンのメールの情報源はロシアではないことを強調した。
「我々は1000%の自信をもって、ウィキリークスが公表した情報はロシアから入手したものではない。ここ2カ月間繰り返し、情報元はロシアの政府、特定の国家ではないことを言い続けてきた。」
「ロシアへの憎しみや外交戦争は意味のないものである。誰かがウィキリークスにメール情報を渡したことを理由で、本当に戦争が起きるかもしれない。こんなことは馬鹿げている。」
「オバマ政権は、ロシアの関与説で、トランプ政権が発足する前にその合法性を否定しようとしている。トランプ次期大統領は、合法上認められない大統領であると言いたいのだと思われる。」
「ウィキリークスが公表した情報は広範囲にアメリカ国民の関心を引いた。情報は全て真実である。しかし、オバマ政権が問題視しているのは公表した情報の内容ではない。」
ウィキリークスによるメール公表で、トランプ氏が有利になったのではないかの問いに対して、「ウィキリークスは大統領選挙の結果を変えたか?それは誰にもわからない。しかし、もし変えたとしたら、ヒラリー・クリントン氏、クリントン選対本部長のジョン・ポデスタ氏ならびに前民主党全国委員会委員長(DNC)のデビー・ワッツァーマン・シュルツ氏のメールの発言が選挙を変えたのだと思う。」と述べている。