スコットランドの独立はならなかった。残念であるけれども彼らの我慢強さと勇気を知る人にはわかっているだろう。いったん決めたらいつの日か成し遂げるに違いない。
私がエジンバラを訪れたのははるか昔だったが、今でも印象が頭に刻み込まれている。ロンドンからFlying Scotsmanという列車に乗ると、しばらく退屈な風景が続く。海が見えだす頃に風景は一変する。芝生が続くなだらかな丘が突然とぎれて断崖が続く。青い海を背景にたつ古城は幻想的ですらある。
スコットランドの首都、エジンバラは建物の壁は真っ黒である。何故そうなっているかは諸説あるらしいが、ともかく真っ黒である。地元の人は以外と背が低く親切だ。街を歩いているとなんでこんなところに、こんなモダンな店があるんだ?と驚くほど鮮やかな色のブテイックがある。石畳の袋小路と坂道が多いが、迷っても心配はない。親切に道を教えてくれる。
スコットランドパブでは地元のHaggisと呼ぶ羊の胃袋にひき肉を詰め込む料理がポピュラーである。好き嫌いはあると思うが、いったん食したらはまるかもしれない。夕方になると皆いったんは家で食事を済ませるが、7時頃にはパブに出勤となる。ちょっとやそっとでは暗くならないので、結局パブで盛り上がってはおしゃべりして、いい気分で帰っていく。彼らはパブで情報交換に余念がない。きっと独立を巡って意見を交換したり、独立のメリット、デメリットを十分話し合っただろう。
彼らは今回こそ独立を勝ち取れなかったが、いつか必ずやり遂げるに違いない。彼らの前でBritishという言葉は控えた方がいい。彼らは誇り高きScotishなのだ。
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パブ男 (火曜日, 23 9月 2014 12:47)
Haggisって気味が悪いが、何も知らされてないと美味しいと思う。日本のもつ鍋だって外国人からみたら、不気味だし。