ワルシャワの夜はふけてーでも安全

   

 写真のショパン博物館はワルシャワの名所のひとつだが、何度でも訪れたくなるお気に入りの癒しスポットである。ワルシャワは古くて美しい街並だが、その歴史をきいてみるとポーランド魂そのものであることがわかる。

 

 ドイツ軍に壊された建物を瓦礫から昔の写真や図面をもとに正確に復元したという。その執念はすさまじいものがある。

 

 ワルシャワの目抜き通りを歩きまわるのは楽しい。そのときにランドマークとなるのがひときわ高くそびえる文化科学宮殿で、夜はライトアップして青い光に照らされるので、迷子になっても大丈夫、GPSより頼りになるのだ。

 

 目抜き通りの歩道は異常に広くて歩き易い。ここでは米国系ホテルをさけて古いホテルに泊まろう。外観は古いがインテリアはモダンで快適な上に安い。ホテルをでて目抜き通りを歩いてショパン博物館に行くのは簡単で、途中にブランドショップやカフェが並んだ通りを通るので便利である。

 

 ワルシャワの街で夜遅くなって一人で歩くのは全く問題ない。多少暗いガード下も地下道があるし、とにかく大都市につきものの怪しい人たちがいない。

 

 若者は相当に今風ファッションで週末には夜、街にくりだすが、ストリートに酔っぱらいは皆無だ。

 

 ポーランドは欧州で交通事故がもっとも多い国だが、乗馬が好きなせいか運転は確かに荒っぽい。またホテルの隣のごく普通のカフェに写真のようなスポーツカーならぬレーシングカーで乗り付ける男もいる。

 

 ワルシャワは不思議な魅力に溢れた都市だ。文化科学宮殿を便りに歩き回って欲しい。