上の写真は映画「青い珊瑚礁」の1シーンではない。
ブラジルのイメージは熱帯雨林だが実際には様々な大地がそれぞれ特徴をみせるバラエテイの競演である。
ジャングル、荒涼とした大地、平原と移動すればするほど違った自然をみせつけられるのである。
長い建設期間を経て一時は挫折にみえた計画都市ブラジリアが活気に溢れて機能しはじめたことを実感したのだが、高層ビルと高級住宅街やモールにブラジルらしさは感じられない。
そこでブラジリアの北西にある高原地帯Chapadaに行ってみた。うっそうとした緑の中に突然いくつもの滝が現れる。Chapadaはブラジル1の金と銅の鉱山として知られる。2007年からYamana Goldが操業を開始した比較的新しい鉱山であるが、金の年間生産量は15万オンスと南米ではずば抜けている。しかし鉱山と無縁の緑と滝の豊富なところなのである。
中には雄大なものもあり近づくことはできないが、人々は轟音で滝壺に流れ込む水にできるだけ危険を承知で近づいていく。イグアスほどでないにしろスケールの大きさは写真からでも感じられるだろう。
森の中にエメラルドの池とそこに流れ込む滝が上の写真である。木立の陰でさっと水着に着替えるとそそくさと青い池に飛び込んでいく。ブラジル人は躊躇という言葉を知らない。常にON、イケイケ状態であるが、滝をみると眼が輝く。
滝に行くまで半日かかっても澄んだエメラルドグリーンの水に飛び込めば映画の主人公のようになれるからだ。
若いカップルたちに混じって高齢の夫婦も果敢に滝に向かう。
ブラジルに行ってパワースポットの滝の恩恵を受けるのも悪くないと思った。
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