ロンドンにはナショナルギャラリーを初めとして美術館が多くてそれぞれが個性的である。個人的にはテート(当時はテートギャラリー、今では複合体で単にテートと呼ばれる)に「歩いて訪れる」のが楽しみであった。
ホテルはケンジングトンのグロブナーが便利である。ウオーキングシューズでないと、歩きがきついのだが、パークレーンを右手にハイドパークをみながら歩いて行くと、小公園をふたつ(グリーンパークとセントジェームスパーク)を抜けると、テムズ川のほとりにでるので、右手に川沿いを歩く。
今なら観覧車(ロンドンアイ)が後ろにそびえているが、昔はそんなものはなかったし、建てること自体、許されなかった。
テムズ川沿いは眺めがよく格好の散歩コースだが、夏はいとも簡単に脱水症になる。ところどころにインド人の若者がアイスを売っている。
これにひっかるととんでもないことになる。ほとんど砂糖でできているアイスバーを食べたら最後、喉の乾きが一段と加速されるからだ。
ひとしきり歩くとテートがみえてくる。下の写真の建物の中にはみどころがたくさんあるのだが、何と言ってもターナーコレクションは圧倒的な迫力である。
最近は近代美術を集めたモダンアートの別館がテートに加わった。映画にもでてくるこの近代美術館とこの本館の対比は、ロンドン塔とロンドンアイのように対照的である。
ぜひケンジングトンにホテルをとりテムズ川沿いを散策してみて欲しい。できればテートまで歩いてみるとよい。もちろん夏場は避けたい。
ちなみにグロブナーからは大英博物館だって歩いて行ける。またホテルからハイドパークは通りを隔ててすぐにある。
問題があるとすれば隣に米国大使館があることで、ひょっとするとデモがあったりテロ標的になるリスクがないわけではないが、ここしばらくは静かなようだ。
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