ナフプリオンの骨董品ショップ

 

 ギリシャのナフプレオン(Nafpleon)は意外と知られていないが、近代ギリシャ最初の首都であった。交通の便は便利とは言い難くアテネ空港から90km離れている。

 

 ギリシャの観光地の中心はアテネであるが、古代文明の遺跡や骨董品に興味がある人にはあすすめの場所である。

 

 古い街を歩き回ると骨董品やとアクセサリーショップまたは両方を兼ねる店があちこちにあって、その気がなくてもトラップされることになる。

 

 歴史的には山を後ろに持つ港という立地条件のために、軍事拠点でありそのため要塞の遺跡が人気スポットとなっている。

 

 街の雰囲気は完璧に地中海リゾートであり、港にでると美味しいシーフードのレストランが競い合っているが、値段は格安で驚くほどである。

 

 高齢者カップルの長期滞在者が多いのもうなずける。映画「ママミーア」で描かれていのように、配水管が狭いため、しばしば詰まる下水を気にしなければ、毎日が楽しく過ぎて行く。

 

 軍事拠点であったからだろうか。骨董品ショップの多くは実に多彩で掘り出し物がそろっている。

 

 街から離れるとミケーネ文明の遺跡が点在している。博物館もぜひ行ってみたい。また有名なライオンズゲートにも巡り会える。

 

 レストランのギリシャ語メニューはパニックになるが、店の対応が(観光で生計をたてている国だけあって)とても親切で、結果的には色々教えてくれるので問題はない。

 

 ギリシャの夕食には地元の人が「エンドレスデイナー」と呼ぶ、フルコースがある。これはよほどの大食いでなければ、最後まで到達するのは難しい。

 

 Ouzoと呼ぶ度数の高い蒸留酒と魚料理は相性が良く、店中が(日本でいえば)居酒屋状態である。毎晩こういう生活をしていたら、国が財政破綻するのは仕方が無いかも知れない。

 

 ギリシャのレストランの最高潮はダンスで、それが終わるまでは帰れない(雰囲気である)。