ハイウエイのオアシス

 

 I-40を走り続けるには朝一番でアイスボックスに氷を入れて、6パックのソフトドリンンクを買い込み、太陽が昇りきる前に出発しなければならない。6:00にロビーのレストランはもう早朝組の客が来ている。

 

 朝食をとっているとばつの悪そうな男がやって来てキッチンに何かいっっている。"Just two coffee"といって珈琲を手に立ち去るのは、奥さんにいわれて来たということだ。それでもキッチンの男は事情を察して珈琲を手渡してキッチンにさっと消える。男は大事そうに珈琲を持ち小走りに立ち去る。

 

 そうしている間に太陽の位置が変わって行くが、西へ西へと走るには問題ない。儀式となっているのはボンネットにAAAマップを広げて、今日のドライブ計画を練ることだ。

 

 I-40での一日の行程を300マイル以内に抑える、といっても途中で横道にそれて国立公園に立ち寄ったりすれば結構きびしい。日本では一日は知り続けてそのくらいだ。

 

 ハイウエイでの計画性は重要である。ランチやトイレの計画は時々崩れるが、そんなとき救いの手を差し伸べてくれるのが、ファーストフードである。ハイウエイで街が近づくのとMcDonald'sの看板が目に入るのはほとんど同時だ。

 

 東部ではホテルとレストランの微妙なコラボ、Howard Jonson's、西部ではBerger King、KFC、Pizza Hut、Taco Bell、Jack in the Boxなどなど。

 

 こうした店のメリットはハイウエイのオアシスだと思う。時には道をきくと親切に教えてくれる。

 

 最近、McDonald'sの人気が落ちたが、1970年代後半には確かにハイウエイを守っていた。写真は昔のMcDonald'sで当時はやっていたドライブスルーはひとつの様式美であった。

 

下はHoward Johnson'sの看板。ランチの飲み物にシェーク、子供はアイスクリームを気兼ねなくおねだりできる場所であった。