落ちたらアリゲーターの餌食

　フロリダの"Sunken Graden"についてはかいた。今回は"Everglades National Park"についてかくことにする。

　広義のエバーグレーズ（湿地帯）は広い。国立公園はその1/5程度である。湿地帯はフロリダの大半を占める。観光客はもとよりここでのメイン交通機関はエアーボート（上）である。

　このエアボートに乗る際にはノイズキャンセリングヘッドフォーンを持って行くべきである。ファンが轟音を立てるので耳がおかしくなるほどだ。

　マングローブの生い茂るエバーグレーズに生息している鳥はフラミンゴはじめ、多様であるが、やはりご主人はアリゲータであろう。100万匹以上といわれるが実際の数は不明だ。

　ガイドがエアーボートのエンジンを止めたら要注意である。アリゲータを発見して近づこうとしているのだ。惰性でゆっくりすすむとやがてどこにいるかを教えてくれるだろう。立ち上がるのは危険である。ここでは明らかに人間が餌になる世界である。

　アリゲーターに接近したければ、ボートでなくアリゲーターランドに行く方がよい。ここでは近くで見れる他に、観客が希望すればアリゲーターを捕まえることができる。

　アリゲーターを捕まえるには死角である後部から忍び寄り、あごの下に手を入れて口を上にねじ曲げればおとなしくなる。しかしこの行為に入る前に気付かれたら大変なことになる。

　エバーグレーズのエアーボートでは陸地から離れてエンジンを切ると、静寂が訪れる。周囲はどこまでも同じ景色。マングローブに隠れてアリゲーターが獲物を狙う。

　スリルを味わいたければお勧めの観光スポットだが、エアーボートから落ちたら最後です。