キューバに古いアメリカがガラパゴスのように保存されていることはすでにかいた。その意味ではマイアミにも(寂れた場所に)残っている。
マイアミビーチはホテルやリゾートマンションの世代交替にある。写真のような昔は人気だった古いホテルが海岸に立ち並び、壊される運命を待っている。
こうしたホテルに泊まると昔のアメリカが感じられる。分厚いお決まりの珈琲カップ、独特のクリーニングされたカーペットの臭い、年配の黒人ボーイなど限りがないが、全てが一体となって60-70年代にタイムスリップを手伝ってくれる。
ホテルの裏庭はプライベートビーチなのでゆっくりフロリダの海を満喫できる。とても静かでかつての賑わいはどこにもないが、雰囲気は味わえる。
たいていのホテルロビーは照明がやや暗くて、大型の革製のソファーが心地よい。ロビーの一角から通路をたどると、黒人ボーイがデッキチェアを管理しているので、レンタルして海岸にでる。
眩しい日差しに出迎えられて海岸にでると、そこには大西洋につながるフロリダの海が180度パノラマで広がっている。
シーズンを少しはずせば格安レートでハワイの1日分で1週間は海を楽しめるし、ノスタルジックな雰囲気はそれとは別の価値が有る。
市内には新しい高層ビルが目立ち、不動産バブルが相変わらずである。しかしその後、フランクフルト空港で隣にいたアメリカ人はマイアミで働く建設作業者だったが、彼がいった。マイアミで働くのはリスクが高い。昨日まで働いていた現場に行くと、現場監督に突然工事中止と解雇をいいわたされた。
マイアミ再開発の実態は投資に陰りがみえているのだ。建設途中で鉄骨をさらすよりノスタルジアいっぱいの古いホテルの方がましだと思った。
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