失敗しないテラスカフェの選び方


 欧州では多くの日本人が旅行ガイドにのっているレストランをめがけてまっしぐらだ。あれが理解できない。街には地元の誇る隠れた名店があるのを知っているはずなのに。


 夕暮れが近づくと有名レストランを(予約もなしに)目指す人々を尻目に私は街をさまよいテラスカフェを探して回る。


 もちろんリスクも大いにあることは認める。インテリアが奇麗で店員も見た目に格好良く、いかにも的でありながら多少空いている。そういう店は危険なのだ。一見オシャレそうなカフェテラスが危険なのである。


 一般的な(というより世界共通の)見分けるルールは簡単で席が埋まっていること。しかし時間によりけりで大体日本人(とアメリカ人)が夕食にいく時間では判断がつききにくい。


 上の例はポーランド、ワルシャワのもので"TYSKIE"はポーランドビールの大手銘柄で、このビールは世界各国に輸出されているので、ビール愛好家はおなじみのもの。ポーランドのテラスカフェはこういうように契約したところが多い。


 カフェに座ってビールを楽しむ人はもう少し暗くなる頃にはどっと増える。その時点で席が埋まっていればまず間違いない。


 そんなカフェでも「とりあえずビール」はルール?だが、ワルシャワで人気はポーランドビールと並んでチェコビールだ。


 個人的にはチェコの方がやや重たい感じだが、どちらもビール個人消費量は日本の3倍以上である。ビール出荷量が年々落ち込む日本とは大違いだ。


 結局、ビールが美味しければどうでも良い私にとっては、ビールをおいしそうに飲んで席が埋まっている店はまず失敗はない。そうだ、日本でも同じだった。(笑)


 こうしたカフェは居酒屋感覚で隣り合うテーブルの人との突然の会話が楽しい。ビールに国境はない、銘柄の好みだけだがそれは大人の国、お互い認め合うので何も問題はない。自分の好きな銘柄が最高だと思っているからだが。