地中海を旅すると私が行くのは古代の美術品に簡単に巡り会える博物館、そして街に溢れる怪しげな骨董品の店である。後者は探さなくて良い。歩いていると引きこまれるからだ。
地中海文明の証である美しい女神達の像をみるにつけこの時代の女性達の装身具は一体どんなものだったのか気になる。
上の写真はギリシャのアテネに近いナフプレオンの博物館での装身具コレクション。地中海は翡翠の産地なのでゴールドのリングに「盛った感」溢れる翡翠のしぶい存在感。
リングのデザインをよく見ると古代にもGUCCIのような店(職人)があったらしい。これはなかなかいいセンスだ。きっと現代に引っ張りだして来てもひけをとらないだろう。
で、この時代には女神ならぬ女性達がこれらの装身具を身につけ絶対的な地位にいたのではないだろうか、と考えたくなる。
現在のギリシャ人にはこの民族の血統を持つものはほとんどいない。しかし地中海文明で光を放っていたであろう女神?達の面影は装身具が物語っている。
ギリシャ観光はアテネやサントリーニ島に殺到するが、財政がきびしいこの国では観光がビジネスなので、結果的に高くつく。
ロドス島、スパルタ、オリンピアなども足を運びたい街だ。そんななかでナフプレオンは穴場ともいえる。アテネに住む友人が教えてくれた。
強大なマケドニアの中でアレキサンドルの築いたギリシャを中心とする文化圏は東、中東、西欧を融合したいまでいうグローバル国家であったが、軍事力と裏腹に女性達は装身具と美貌を武器として、君臨して来たと思うと楽しい。
ギリシャに行く際に気をつけること。中国と同じである。映画ママミーアで歌われているようにトイレの配管が異常に狭く、すぐ詰まることである。映画のように水を立て続けに流すのは危険この上ない。
すぐフロントに連絡しよう。珍しい事ではないのですぐ対処してくれる。要求すれば部屋を換えてくれるところもある。気にする事はないのである。
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