日本では食事や飲み物について店にいる間は、美味しいということは許されるが、一言でも不味いといったら周囲の人ににらまれる。子供は正直だからその言葉を平気で言う。
しかし店をでてからグルメサイトで何を書き込んでも無視されるだけ。人前で不味いというなといわれて育って来たのだが、これだけは許し難いものに出会った。
フランクフルト空港の隣にあるシェラトにあった。このホテル、フランクフルトを起点にしてヨーロッパの各都市に移動するにはロケーションは最高だし、部屋のインテリア、ビジネス客に対するサポートなど、満足できるレベルにあるのだが部屋の珈琲マシンの奥にみえる珈琲パック。
メーカーのJacob'sはドイツの珈琲メーカーで名が通っているらしく、わざわざ美味しいといったブログもある。そういう場合もあると願いたいが私の場合は許して欲しい。
これは悪夢のように不味い。思わず開かない窓の外に向かって「なんて不味いんだ」とどなりたくなった。
色だけ珈琲だが味も香りもしない。これならインスタントドリップの方が比較にならない良い。
このマシンと珈琲の組み合わせはどこかで見た気もするが、遠い昔同じ失敗をしてからは滅多に部屋の珈琲は手を出さないのだったが、すっかり忘れていた。
もちろんもっと高級なホテルではネスプレッソマシン備え付けのところもあるだろうし、一階のカフェに降りて行けばよいので、自分の責任である。
そういえば旅行のお供にGrower's Cupがあった。これは最近2人用の小型になったし、熱湯を直接注いでも安全にドリップせずにドリップ珈琲が飲めるので、アウトドア以外にも便利なキットである。
Grower's Cupでなくとも最近のインスタントドリップ珈琲の質は非常に高い。
最低という基準の為にこのホテルの部屋珈琲は存在しているのだと勝手に決めつけた私の中でどんな珈琲でもこれより評価は低くはならない。
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