ギリシャ観光ではアテネが人気が高いが、ギリシャ全体からすればかなりのインフレである。美味しい料理は食べられるのだが、ギリシャ人の友人はここでお金を使うな、もっと安くていい土地がある、という。
その街はナフプレオン。アテネ空港から車で2時間半くらいにある古都。海に面していて気候も良く、密かなリゾートとして欧州から訪れる人が多い。高齢者カップルが目立つが、彼らは滅多なことでは財布を開かない。
遺跡や博物館をみてまわると日差しがきつくカラカラに乾燥しきった空気に、水分を奪われ体力を奪われ、宿に戻るころにはクタクタである。
そこで海岸に行くと夕方の涼しい風に救われる。友人お勧めの魚料理カフェが海岸通にずらりと並ぶ。
そのなかのひとつ(上の写真)に入る。海風が気持ちよい。ギリシャの魚料理はレベルが高いがやはり、海岸に行くのが一番だ。
左手が海岸なので店の端の席(左手)に客が集中する。もちろんここの席を確保するのが好ましいが、奥は奥で落ち着くしウエイターに近いので便利でもある。
新鮮な魚介類を堪能していざ会計となると、気が抜けたように安くてびっくり。なるほど。財政難で破綻している国だが、庶民はこうして毎日を楽しく過ごして税金逃れをしていれば国が傾くのは当然である。
暗くなるまでに店は高齢者カップルでいっぱいになり、店が賑やかになる。高齢者に優しいというか、高齢者が主導権を握っている国。
料理ときつい酒でエネルギー補給すると宿までの帰りも足取り軽くなる。
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