サンタフェのホテルは変わっている。タワーホテルはない。多くが2-3階で独特のつくりで壁は写真のように、石と木材を組み合わせたものである。
そのひとつ、Lorettoはサンタフェの代表的な高級リゾートホテルである。宿泊客の多くは高齢の富裕層、熟年カップルであるが、その中に混じって新婚カップルが目につく。
ここの特徴はホテルに一歩、入ればすぐにわかる。どっしりした石の壁に守られた安心感、静けさ、そして工芸品の多さ、ショップばかりでなくギャラリーも素晴らしい。調度品はやはりサンタフェスタイルそのもの。
他の高級リゾートホテルとは一線を画す。ここに泊まれば砂漠のオアシス、隠れ家である。女性にはお約束のスパとエステがあるし、何と言ってもホテルをでれば大通りで銀細工やトルコ石のジュエリーショップにまっしぐら。
そうそう、サンタフェダイニングと呼ばれる高級ステーキハウス(メキシカンぽい)のレストランはワイン雑誌の賞をもらっているほど、ワイナリも充実、ステーキも最高である。
サンタフェは日本でもブームになり、インテリアや工芸品、ジュエリのサンタフェスタイルが一時期もてはやされた。
いまでは北欧調と並んで、サンタフェスタイルはモダンインテリアに取り込まれ、身近なものとなった。私はサンタフェスタイルは大好きだ。パワースポットが近いところにあるような、安心感を覚えるからだ。
日本ではホテルのチャペルが普通であるが、Lorettoにもある。インデイアン工芸の飾りが出迎えてくれる、質素な、それでいて力強さを持ったチャペルである。
サンタフェに行くのはアルバカーキから車だが、アルバカーキへは直行便がないので不便といえば不便だが、どの国でも隠れ家的リゾートホテルであるためには、すぐ行き着けないことも条件のひとつかも知れない。
空気が乾燥しているので晴れていれば夜空は星で埋め尽くされる。
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