フロリダ半島から飛び出したちっぽけな島、キーウエスト。
キューバは目と鼻の先にある。ここでもキューバの雰囲気が充分味わえる。
キューバを愛したヘミングウエイがこの地に住んだ理由は、そのためなのだろう。
観光スポットとなっているヘミングウエイの家には観光客がひっきりなしに訪れるが、たいていはダウンタウン(といってもちょっとした広場だが)から歩いてくる。
夏場は熱射病との戦いである。ヘミングウエイの家の近くには上の写真のように傾斜した木が立っている。もちろん右手が海、海からの風が強いため傾いてしまった。
自然が好きなヘミングウエイらしく自宅の庭は熱帯樹林になっている。家は広いが内装は質素で男の隠れ家的な雰囲気が漂っている。
好きだった猫の血統を引き継ぐかどうかはわからないが、クロネコがいついていて、観光客を楽しませる。
若い頃に読んだヘミングウエイと少し異なる海の男の晩年が蘇る、タイムマシーンのようなヘミングウエイの家。
通りにあるこの傾いた木も風雨に耐え抜いた彼のようである。若い頃のヘミングウエイはマッチョでパリに海軍時代に宿舎のトイレのチェーンを力一杯引いたら、2階が崩れて負傷した話をガイドがしていた。
晩年はこの地で毎晩、近くのSLOPPY JOEというバーに通っていたらしい。きっとグラスの酒の向こうに荒波をみていたのだろう。
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