誰でも外国にいたらインターネットが情報源だから必死に「つながる」努力をするだろう。近頃のコンビニのWiFiは数10Mbpsレベルだそうだし、家ではADSL 50Mbps以上が標準になりつつある日本だが、外国では無理らしい。
欧州ではあえて3星ホテルを選ぶことにしている。無料WiFiがお約束で、下手すると隣のホテルの電波が届いている。4星以上のホテルではセキュリテイと引き換えに有料サービスになるがクレジットカードをその都度使うのは面倒だし、ホテルを転々とする場合、異なる系列に契約するのは馬鹿げている。
マイアミにて
中国の話をする前にそれ以下の話をしておこう。とあるマイアミのホテル。人気はなさそうだが裏にはプライベートビーチが広がるのでここに決めた。ロビーでWiFi接続を希望すると、不機嫌そうに柱を指差す。行ってみるとボックスがあり$1入れるとパスワードが入ったレシートがでてくる。30分$1というのであわててメールの4-5件をこなすのが限界。回線速度は計測する気が起こらない。
中国のネット
まずこの国の問題はGreat Fire Wallというのがあって、Youtube、G-mail、G-images、SNSのほとんどへのアクセスができないことである。しかし若い世代の話をきくとYoutubeがどうだったかで盛り上がっている。つまり彼らはVPNを使っているのだ。VPNでGreat Fire Wallを乗り越えることを「壁を越える」というらしい。
そこでVPNに加入してみた。大体1000円/月が標準らしい。効果は抜群でアクセス制限はなくなった。しかし...
回線速度を測定してみた。
6am
上り 4Mbps VPNで 1Mbps
下り 2.8Mbps VPNで 0.5Mbps
これが時間帯で大きく変化
8am
上り 938kbps VPNで 731kbps
下り 415kbps VPNで 455kbps
時間とともに回線速度は次第に低下し8pmでは下りが60kcpsになってしまった。夜中もずっとその調子でYoutubeの標準的な動画は3-4秒ごとに停止する。それでは若者はどうやってYoutubeをみたのだろうか。おそらく早朝にキャプチャしておいたのではないだろうか。
アパートには日本と同じに集合住宅ADSLがひかれているので、そちらはこれよりましだろうがひとつ言えることは、この国ではインターネット=ダウンロードなのである。幸い仕事上はアップロードが早いことはなんとかなる。サイトのレスポンスが早く、データを待つ間に仕事をしていれば少なくとも仕事は差し支えない。
ふと昔を思い出した。プログラムのアセンブルにかかる時間を有効に使っていた時代。それはそれでのんびりして考える時間があったのではないだろうか。
日本でのWiFiの回線速度はきっと世界でも稀なのではないだろうか。1,000Mbpsルータを使いきるヘビーユーザー達がつくりあげた「文化」なのだ、と思った。
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KZ (木曜日, 14 5月 2015 13:46)
"kbps"ってかなり久しぶりに目にしました。
ネトゲ廃人 (木曜日, 14 5月 2015 15:05)
俺は生きていけない速度。