Photo: eXtravaganzi
上海を訪れる人は毎回来るたびに新しい超高層ビルをみるだろう。この写真の右手にひときわ高く目立つのはShanghai Tower-J-Hotelのビルである。
写真の左手に一番高くみえているのはTV塔で高くみえるのは近くにあるからである。右手の3つのビルのなかで一番左のJin Mao Towerは420.5m、隣はShangahai World Financial Centeで492m。
一番下に隠れて建設中のShanghai Towerに登り頂上のクレーンの先端からYoutubeにアップしたロシア人の動画をみてほしい。ちなみに高さは632m。現時点でドバイのブルジュハリファ(828m)に次ぐ世界第2位を誇る。
このビルの展望台は混雑しているので、並ばないですむJin Mao Towerがおすすめである。ちょっと台湾の101に似ているといったら失礼だろうか。中国的なデザインである。
さて世界の超高層ビルラッシュはまだまだ続きそうで、中東に3箇所オーバー1,000mのビルが建設されるという。600-800m級ではとてもランキング上位にはくいこめそうにないのだが、上海中心というだけあって、上海の人たちの人気の的である。
超高層ホテルに興味がある日本人にはJin Mao Towerが人気だったようだがJ-Hotelというのはどうなのだろう。気が遠くなる吹き抜けから下を眺めるとロビーにいる人が豆粒にみえる。回廊がつくる円筒形のチューブは映画「スターウオーズ」の世界である。ところでShanghai Towerの高層階を占めるJ-HotelはJing Mao Towerより高い最上階が110階となる。
世界の超高層ビルの建設の60%が中国内といわれる。さすがの不動産バブルにも陰りが見えてきたとはいえ、上海は別格である。ビルの足元には戦争すら影響が少なかった銀行街(The Bund)に守られているからだ。
100年後この街がどうなっているのかは誰にもわからない。映画「ブレードランナー」の未来都市のモデルは東京か上海ではないだろうか。どちらも同じ血が流れている。新宿育ちの私には喧騒のなかのダイナミズム、ムンムンする熱気に感心するほど昔の新宿がここにある。