Photo: The Japan Times
成田空港で夜明かしする人は毎日、150人。オープン時間(6:00)後に空港にはいっても周辺の地域から出勤する職員たちは普通の会社出勤風景をみるようである。おもむろにカウンターにすわり営業を開始。
寝ている人の目的は早朝便に乗ること。成田周辺のホテルを利用するお金もないのだろう。しかしホテルはどれも同じレベルで泊まらないほうが賢い。
早朝便を増やしておいてなぜ24時間空港にしないのだろう。電車やバスのスケジュールにも増便が必要だし、職員配置も夜間勤務をつくらなければならない。
しかし発着便の枠の関係で長距離フライトも午前中早い時間の便が増えている。世界的にみても東京のような大都市では24時間オープンが一般的。
夜間の発着枠が騒音問題で増やせないというが、それなら何のためにあんな不便な土地に住民の反対を押し切って空港を建設したのだろう。
空港職員はよく働いていると思うし、ローマをはじめイタリアの空港と比べられない。しかし成田に到着して到着ロビーで見たものは想像できなかった。
そもそもこのロビーは税関を出ると身動きがとれないくらい狭くて長い。その一角で売られていたもの。野菜。外国人に売るつもりだろうか。到着して野菜を買って帰る人はいない。
何かが違う国際空港。それが成田である。
空港入り口のパスポートチェックがなくなってホッとしたのものの、まだまだ無駄なものがありそうな気がします。
野菜を売るな、ということをいいたいのではない。到着客に野菜を売る発想がおもしろい。成田が成田であることを実感する。
一方、羽田はどうかといえば早朝便に乗るためにラウンジを利用しようとしてもチェックインできないからできない。また24時間オープンといっても空いているのはコンビニのみ。正真正銘の24時間空港になるのはいつになるのだろうか。