JFKには暗くなる前に着きたい

Photo: Take-off JFK

 

ようやく羽田から米国行きの昼間の便ができる。デルタ航空の言い分はわからないでもないが、国益の前に無意味である。その怒りをぶつける先は成田を東京の玄関とした政府の強引な計画にあるのではないかと思う。

 

成田から米国に行く便は成田に集中すると言ってもそれすら便利な時間帯ではない。特に東海岸にもっと早い時間に着きたいと誰でも思うのではないだろうか。JFKに到着時刻は微妙である。サマータイムのおかげで夏は少しマシなのだが、1980年代にそれでも少しづつなぜか遅くなってきた。

 

これが筆者のように視力が悪いにもかかわらずHerzレンタカーで車を借り、JFKを脱出してI-95に乗りさらに北上しなければならない身にはこたえるのだ。JFKの標識は緑が背景ではなく茶色なのでこれが夕日に溶け込むので非常に見にくい。標識が認識できなければJFKは迷路となり抜け出せなくなる。

 

ようやく出発できたとしてI-95にのった頃は夕闇に包まれる頃になる。I-95はカリフォルニアのハイウエイと大違いで、小さな穴がいくつもあってバンピーなんてもんではない。通勤で慣れている車は覚えていてサッと避ける。後についていても避けることで隣のレーンの車が気になる筆者はそのまま突っ込む。そうすると車が横転するんじゃないかと思うくらいショックを受ける。

 

毎回毎回I-95の洗礼を受けてさすがにイヤになるが、JFKの近くのホテルに泊まるのもそれ以上に避けたいし、マンハッタンに渡るのも気がひける。

 

その頃から米国到着時間が遅い理由を考えてきたが、発着枠のことなど考えもしなかった。羽田発の米国便が何時に到着できるのか楽しみである。羽田発の時間帯が遅くなっても成田に比べたら雲泥の差である。

 

現在のJFK到着時間を見ると9時台、15時台、18時台と選べることに気がついた。筆者の利用していたのは18:30分着の前身で当時は17時台出会ったのが少しづつ遅くなっていった。この3つの時間帯であれば問題はない。

 

羽田空港の発着枠を原理的に増やせないとしたら規制をさらに緩和して当座をしのぎ、長期的にはメガフロートで滑走路を増設するのが良いのでは。