日本のドリップコーヒーの進化はすごい

Credit: Blue bottle coffee

 

日本では行列のできるBlue bottle coffee。サンフランシスコのベイブリッジ近くにあるフェリーターミナルには高級食料品店が立ち並ぶグルメモールがあって、そこで筆者は初めてBlue bottle coffeeを知った。

 

ここではスターバックスはない。別のシアトルコーヒーの店はあるが、Blue bottle coffeeはコーヒー通が集まるところで行列はないが、人気の店である。しかしよくよくみていると日本の喫茶店のようにドリップでコーヒーをいれている。

 

なるほど、日本ではかつて喫茶店が溢れ、街角の憩いの場所を提供していたっけ。喫茶店のオーナーはたいてい髭をはやしたそれらしいオジさんで、もっともらしく丁寧にドリップしてくれる。コーヒーがでてくるまでの時間が何より楽しいし、学生時代は飲み終わってからが雑談に花が咲く。

 

さてその精神を受け継いだ一杯分ドリップコーヒーといえば一昔前はMonCafeが席巻していた。それがいま大変なことになっている。大手も中小メーカーもこの市場に参入し、商品開発を絶え間なく行っている。

 

いろいろなメーカーのものを試すと、それぞれ個性があるのだが、保温マグカップを温め、最初に蒸らしを行ってからドリップすると、相当なクオリテイのコーヒーが楽しめる。

 

中でも最近、気に入っているのはUCCの珈琲探求シリーズ。私の好みに合わないコナを除けばブルーマウンテン、オーガニック、炭焼きがあり、それ以外にもキリマンジャロ、コロンビア、ザンビア初収穫、完熟手摘み珈琲などきりがない。

 

こうしたドリップ珈琲を国外で楽しんでいると学生時代に通った喫茶店を思い出してほっとした雰囲気になる。

 

Blue bottle coffeeもそうしたリラックス効果を生むゆとりを現代人がどこかで欲しがっている心の隙間に入り込んで成功したのだろう。