Photo: cn.hujiang.com
中国の新幹線で通常車両はビジネス、1等、2等の3クラスに分かれる。それぞれ2-1、2-2、3-2のシートアレンジとなる。
筆者は安全のため1等しか利用しないが、これは日本で言えばグリーン車だが前後のピッチが若干余裕があるので、無理すれば大きめのバゲッジを足元に置くことができて、飛行機から乗り継ぐ旅行客には便利だと思う。
グランクラスに相当するビジネスは2-1配置なのでさらに余裕があるだろう。シートは相当大きく作られていて少なくとも1等車両は快適である。ほぼ日本のグリーン車と思えば良い。
実はあまり写真がないのだが、先頭車両(運転席のついた流線型の車体)の先頭には写真に示す日本で言えばグランクラスのような特別席が仕切られている。
席数は4で写真のように半透明で運転席が後ろから見えるものと不透明のタイプがある。半透明だと運転士の居眠り防止に役立つかもしれない。
通常車両で降りるとき、この特別席の近くのドアから降りるとき、誰かが出てくるとき内部が見えるのだが、この「グランクラス」をどのようなVIPが利用するのかきになる。
今回もドアが開いて「グランクラス」の中からVIPが出てきた。身なりを見ると着古した安物のジャンパーで高齢者夫婦のようで、付き添いの無主こ夫婦が一緒のようだ。
彼らは歳とっているのに平気で大きなデズニーキャラのビニール袋を両手に持っていた。きっとお土産なのだろう。なるほど。中国のVIP客というのは農地を売った土地成金なのだろうか。快適だったはずの特別な空間から出てくる彼らの顔には満足感はなかった。あまり高級というものに関心がなさそうだ。
なお1等の客はビジネスマンもしくは若い女性である。申し合わせたように最新モデルのiPhoneを持っているリベラルっぽい人達で大声で電話する以外は最低限のマナーは守られている。なぜiPhoneかわかるかというと車内に響き渡る着信音が同じだからだ。
ともかく「グランクラス」に乗るのはどういう人達なのかはこの人達が代表しているように思えた。1等車両とは明らかに違う種類の人間のようである。申し訳ないがグランクラスのイメージとのギャップが大きい。そのギャップが中国であり成長の姿なのかもしれない。
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