Credit: Audi, Tesla Motors(上左と右) , GM Buick(下)
なんだか気がつくとやけにクーペセダンが増えている中国。ナンバープレートが100万円を超える上海でみかけるクーペセダン(矛盾する表現をお許しいただきたい)が急増している。
筆者の印象ではA6あたりがきっかけだったように思うのだが。A6はコンパクトにみえても後席の居住性が圧倒的に高い。足回りが硬くて後席の人間には不快なことがあっても許せる。クーペセダンは売れないという日本の定説を尻目に、クーペセダンブームに火をつけた感のあるテスラモデルSだったのではないだろうか。
Youtubeでは20万kmを走破した中国系ノルウエイ人が車中泊に便利な大型クーペを絶賛していた。モデルSに乗る人が車中泊をするとも思えないのだが、広大な後部座席の利便性とスタイリッシュな外観が両立するところが受けたのではないだろうか。
そんな折にGM BuickブランドのLACROS(上の右)が中国で人気である。新車の後部座席にのる機会があったので簡単にレビューしてみる。
まず後部座席のウインドウは恐ろしく小さい。右側のサイドビューをみればわかると思うが外見はスタイリッシュなのだが。
プライベートな雰囲気にはうってつけなのだが長距離ドライブは潜水艦のようである。で肝心の足元スペースは、というとA6には及ばない。どこかで乗った印象を受けた。そうトヨタクラウンそっくりに内装が作り込まれている。ウインドウまわりの内張は本当によく似ている。
それだけではない。足回りの感覚がクラウンそっくりでA6よりソフトだがそれでもアメ車とは思えない硬さで、どこか郷愁を感じる。
こういうクーペセダンはもしかしてトレンドになっているのだろうか。閉所恐怖症でなければラクロスは買いやすい価格帯なのだ。事実、上海の高速ではみかけることが非常に多い。好き嫌いがわかれそうだが無視できない流れなのかもしれない。クーペとセダンの境界が明確でなくなったことはSUVでも同じである。その流れのひとつがLACROSなのかもしれないと思った。
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