羽田空港を離陸しようとしていた大韓航空の旅客機が滑走路上でエンジン出火して乗客が避難するという事故で羽田空港は混乱し、7万人の乗客に影響を与えた。
ターボファンエンジンの出火より前に部品が散乱したことからタービンブレードの破壊とみられる。メデイア各社はいち早く乗客が避難した際に30名が体調不良となり、消防車30台が現場に集合したことなどを細かく報道した。
また事故機の便名も報道されたが奇妙なことに、航空機事故で必ず最初に報道されるはずの事故機の機種が報道されなかったことに気づいた人はいるだろうか。
これは非常に珍しい。便名がわかれば機種を調べることも可能なのになぜ事故機の機種を報道しなかったのか。
まず機種を明らかにすればボーイング777-300である。以下の写真。
Source: Airline pictures
この機種は別に珍しくない。双発だが機体は以外と大きく747の後継機として多くのエアラインで使われている機体である。
それでは何か機種が知れるとまずいことがあるのだろうか。答えはG7である。折しも世界各国の首脳が一堂に集まっている最中であり、オバマ大統領が翌日には広島を訪問し歴史的な核廃棄の演説をする前の日だ。
米国の航空機会社の機体が事故を起こしたことはマイナスイメージにつながるから、報道が自粛したということになるのだろう。実はこのほかにもうひとつ、日本側の問題があった。次期政府専用機が777-300ER、つまり長距離仕様の777-300だからだ。機体に欠陥があれば米国の威信に関わると同時に政府専用機選定に問題があるという批判がでてくる。そこで日米の利害関係が一致した結果、なんらかの申し合わせができたのだろう。
オリンピックの工作を電通が行ったことが話題になっているがこれもまたメデイアが規制してニュースになることはない。しかし事実は海外メデイアが伝えていて海外では知れ渡っている。
一見すれば情報操作がうまくいっているようにみえるが、ネットが普及して我々は「裏側が丸見えの世界」にいることをメデイアの人たちもそろそろ気づいて欲しい。
なお777は傑作機で個人的には剛性感の高さと安定感は他の双発機よりひいでていると感じている。今回の事故でも評価に変わるところはないのだが、逆にメデイアが取り越し苦労して報道統制に従ったと考えられる。中学・高校でも情報隠しがあり原発の情報隠蔽が政府と電力会社が一体となった。かつては大本営発表があった。そろそろ子供じみた隠蔽体質から脱皮して欲しい。