カプセル珈琲(注)が流行っている。Nespressoというエスプレッソメーカーやコーヒーメーカーで知られるKEURIG(上の写真)がある。
(注)英語ではCoffee Podsとかいわれるが、総称してSingle-served coffee capsuls、使い捨て文化の究極である。
前者のマシンはつい試飲のインパクトが強烈だったので、マシンを購入したが使われずにキッチンに置いてある。というのも試飲では「インテンソ」という最も味の濃いヘビーロースト豆を使っているらしいのだが、家庭ではその次の「エスプレッソ」に落ち着く。これが前者に比べると、美味しいがおとなしい、つまりパンチがきかない。言い訳するようであるが22(下の写真)の中から選んでカプセルを注文するのが面倒でもある。ビジネスとしては販売網に問題があるようだ。ジレットの替え刃をネットで注文するようなものだ。
一方、KEURIGはドリップ珈琲メーカーの老舗で、Nespressoに比べると(日本で手に入る)豆の種類は限られるが、紅茶、日本茶も出していて、今流行のお茶専用マシンを購入せずに楽しめる。カプセルの作り方は窒素封入で基本的に両者の差はないが、KEURIGファンには朗報がある。
STARBUCKSがKEURIGカプセルを販売している(注)。 STARBUCKS FRENCH ROAST TORREFACTION FRANCAISEという長い名のカプセルを試す機会に恵まれた。
(注)amazonで購入可能
KEURIGマシンを持っていない私は、カプセルを破り愛用のハリオV-60という蒸らし機能付きドリップマシンで試飲する暴挙にでた。
STARBUCKS
KEURIGカプセルは12gが1カプセルに封入されている。頭の中では18g=2CUPという計算式があったが、軽量スプーンで計ってみると毎朝、グラインドして4CUPで飲んでいるメモリに近い事がわかったので、フレンチローストであることを考慮して、ここでも4CUPのボタンを押した。
V-60には絶対の信頼を置いている私だが、さすがに薄いかな、と思ったが、朝食と一緒に飲むちょうど良い濃さのアメリカンで、しかもフレンチローストとは思えない苦みのないスッキリ感で、十分に楽しめた。おそらくこの感じでは3CUPが適当な感じであるが、カプセル珈琲の新しい使い方を発見したようで、うれしい。
おそらくアウトドアに持ち出してもカプセルを破れば、Trangiaなどのアルコールランプバーナーとミニケトルで簡単に珈琲ができるだろう。10カプセルで1箱だが、amazonで2,380円である。マシンを使わずV-60なら好みの濃さで楽しめる。