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太平洋を取り囲むリング・オブ・ファイアは火山が円弧状につながる「火山脈」で最近活発化している。メキシコの代表的な火山であるポポカテペテル山(Popocatepetl)は過去30回の噴火を起こしている。
メキシコシテイから56kmにあるポポカテペテル山が2000年以来となる噴火を起こし付近の町プエバ住民41,000人が避難した。同火山の活動は2012年ごろから活発化していた。当局によれば噴火による災害の危険性が高まったとして避難に踏み切った。最近の南米の火山とインドネシアの火山噴火はリング・オブ・ファイアの活発化を示すものと考えられる。
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ポポカテペテル山は過去500年間で20回の噴火を記録している。メキシコでは別の火山(Colima)が噴火して2900mにわたって噴煙を吹き上げた。このふたつの火山の活動は激しさを増しているが、ポポカテペトル山では溶岩が地表に噴出するたびに爆発を繰り返している。
火山灰を含んだプルームが噴火のたびに数100m上空に吹き上げられているが、コリマ山は過去100年にわたって噴火していないため、エネルギーが溜まって大噴火の危険性が高くなった。
リング・オブ・ファイアの火山活動の活発化はメキシコだけではない。東カムチャッカにあるロシアのズパノフスキ(Zhupanovsky)火山も2016年に入って噴煙を吹き上げている。
インドネシアの火山噴火
インドネシアのイゴン(Egon)山の噴火で警戒警報が出され1200人が避難した。インドネシアにある15の活火山が活動を活発化したため当局は境界体制をしいた。中でもシナブン(Sinabung)火山は危険性が高いとされる。
南米の火山噴火
エルサルバドルのチャパラステイク(Chaparastique)火山が噴火し噴煙が上空2000mに吹き上げられた。
グアテマラの有名なフエゴ(Fuego)火山とニカラグアのモモトンボ(Momotombo)火山が噴火した。
一連の火山はリング・オブ・ファイアに属する火山であることから、太平洋を取り囲むリング・オブ・ファイア(下の図)全体が活発化してマグマ溜まりが地表付近に近づいていることを示している。