Photo: Earth Island Journal
電磁波(EMF: Electromagnetic Field)の人体に対する影響は確立していないが、近年の携帯基地局やWiFiルーターの急激な増大による電磁波過敏症を訴える人々の増加や、携帯の長時間使用で幼児の脳障害が懸念されるなど社会問題になりつつある。
基本的にWiFi電波はマイクロ波で電子レンジと同じなのでアンテナの近くで吸収すれば発熱する。このため電波の出力は規制されているが、”High Power”を詠う製品の中には規制をクリアできない高出力のものもある。WHOもEMFの人体への影響を正式に認めた。
しかし膨大な数のWiFiルーターが街中に溢れているにもかかわらず安全性(危険性)を調査した研究は驚くほど少ない。デンマークの女子中学生たちが携帯電波が植物の発育に与える影響を調査したが、驚くほど明瞭な危険性が明らかになった。
Photo: Global Research
5名の女子学生たちは夜、多くの人がそうしているように携帯を枕元に置いて寝ると翌日学校で集中力がなくなることに気づいた。そこで人間に対する携帯電波の影響を調べたくなったが学校には機材がなかった。女子学生たちはそのため植物の生育状況を使い電波の影響を調べることにした。
実験には室内園芸のクレスの一種であるLepidium sativumをWiFiルーターの近くと影響のない環境で発育状態を観察した。12日後に観察して比較した結果、下の写真に示すように明確な結果が出た。WiFiルーターの影響により発育が阻害されたのである。WiFiルーター近くでは発芽しない。この結果は研究者の興味を呼び本格的な研究が行われることとなった。