Photo: rt.com Copyright: brainpreservation.org
現在最も進歩の早い医療分野の一つである冷凍療法(Cryonics)の研究者たちが動物の脳の冷凍保存に成功した。21 Century Medicineの研究グループはウサギの脳を取り出して冷凍保存したのちに解凍して、完全な状態に戻すことに成功した。これによりヒトの脳を冷凍保存し移し換えることができる見通しがついた。
ロボットに脳を移植することで人類は永遠の生命を手に入れるようになるかもしれない。実験ではウサギの血管系に-135度まで冷却できる不凍液を流し込み生命活動を停止し蛋白を固定する。冷凍保存後に脳は解凍され冷凍療法液を取り除句と細胞や細胞外構造は元どおりに戻る。
従来の冷凍法では水が凍ることにより脳細胞が破壊されるため使えなかったが、今回開発された方法では脳細胞への損傷を抑えて冷凍・解凍が可能になった。解凍後の脳細胞は電子顕微鏡で神経細胞が完全な形で再生されていることが確かめられた。
研究結果はCryobiologyにAldehyde-stabilized cryopreservation’と言うタイトルの論文として発表される。脳機能(学習とお記憶)に必要なすべての生体機能が冷凍保存される可能性が示されたことは、脳に埋め込まれた記憶も保存できる可能性がある。カナダでは倫理的観点から冷凍療法の禁止に向かう動きもある。
Photo: transhumanity
ヒトへの応用へつながる次のステップとしてギニーピッグでの実験が予定されている。しかし人類が脳を冷凍保存して移植する先はロボットになるのだろうか。もし超富裕層が自分たちが永遠の命を得るために他人の脳を取り出して自分の脳を移植するようにならないだろうか。
若者の体を持つことになっても老人の脳はそのままだから、”Forever young”というわけにはいかないことに気がついたら惨めだと思うのではないだろうか。しかし永遠に生きようとする人たちは強欲で悪意に満ちた消えていくべき存在なので復活されたら皆迷惑するだろう。